丸矢工業株式会社

MARUYA INDUSTRY CO., LTD.

　

　本機は主にシールド工事，管推進工事などにおける掘削土を掘進機から直接坑外まで、輸送管を介して連続的に排出する用途に使用される。

　ポンプ圧送可能な土質は輸送条件（輸送距離・輸送管径）によりますが、標準的な目安として掘削土にシルト分・粘土分またはこれに代わる代替物質（作泥材）が約３０％以上含まれることが必要とされている。礫分について同様に輸送条件に左右されますが、最大径φ６０～７０ｍｍ（輸送管径：２００Ａ以上）のものがコンクリート配合の粗骨材分程度含まれている掘削土は圧送可能とされている。故にこれ以上の大塊や含有率の高い分は大塊を取り除き圧送可能な土質に調整する。

　また、土丹層（固結粘土）などの土質の場合は、土丹用のクラッシャを取付けたり、シルトミキサに投入後水分量を多くして圧送に成功している実績がある。

　主にシールド機のスクリューコンベヤに直結する。初期掘進の場合は、直接地上の土砂ホッパーまで圧送する。本掘進においては二次圧送ポンプまで圧送する。このため機長が短く、コンパクトにまとめられているので、急曲線のトンネル工事や立坑圧送にも適している。また、二次圧送用スラッジポンプと連携し、順次運転が出来る。

　主にシールド機の後続台車の後部に配置し、一次圧送ポンプやスクリューコンベヤから送られた掘削土を受けて、輸送管を通して地上の土砂ホッパーまで圧送する。一台のポンプで圧送出来ない場合は中継ポンプを必要台数配置して圧送する。また一次圧送用スラッジポンプと連携し順次運転が出来る。